駐在員のご家庭に提言

「日本人学校か現地校か」
選択は慎重に。

将来日本に戻る予定の駐在員家庭にとって、子どもを現地校に通わせるか日本人学校に通わせるかは悩みどころです。

Q.

“日本人学校と現地校の選択は、子どもの日本語を重視するか、英語を重視するかの選択にもなるため、特に駐在員の家族には難しいところだと思います。どのように考えれば良いでしょうか?”

A.
小倉佳恵

近い将来、日本に帰ることが前提の駐在員の方は、特に慎重に考えていただきたいです。
なぜなら、アメリカでどんな学校に通ったかは、帰国して子どもが日本の学校に入った時、学習面や生活面での適応力に影響するからです。現地校に行く子どもの多くは、1、2年生までは英語で勉強しながら、補習校や自宅での日本語による勉強も理解できます。しかし、学年が上がるに従って英語で物事を考える割合が増え、日本語による学力は下がる傾向にあります。この状態で日本に帰国すると、同学年の勉強に付いていけない、ということが起こります。

Q.

“しかし、現地校に通うことで身に付くネイティブ並みの英語力にも、やはり魅力を感じてしまいますが。”

A.
小倉佳恵

もちろんそれはありますね。ただ、日本からアメリカに来て現地校に入れば、すぐに英語が身に付くというわけではありません。アメリカの小学校に入ったけれど、英語での勉強に付いていけず、また、友達との会話もままならず、引っ込み思案になってしまうというケースは決して珍しくありません。多言語を話すことは大切ですが、最も大切なのは、何語で学ぼうと、子どもへの学習意欲を最大限に引き出す環境を準備することです。現在、子どもを現地校に通わせている方々の中にも、自分の子どもが学校で抱えている問題、親として知っておくべき情報を把握しきれているかどうか、不安に思われている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。学力低下や生活態度の悪化につながることがありますので、注意が必要です。

Q.

“なるほど。では、日本人学校の場合はどうでしょう”

A.
小倉佳恵

本校では、日本語と英語の授業を7:3の割合で行っており、ELDのみならず音楽や図工、家庭科など、英語でも学びやすい教科をイマ―ジョンで指導しています。これらの教科では、学習のまとめを発表する機会をつくり、英語でプレゼンテーションができる力を育成し、スピーチコンテストにつなげています。また、英検対策もしっかり行い、6年生までに2級、中3までに準1級の合格を目指します。さらに、社会科などでは地域を教材にした開発を行い、高学年では現地校と交流することでアメリカ社会と連携した教育を行っています。

そのほか、日本帰国後、東大、京大の合格者数でトップレベルを誇る西大和学園中高等学校に編入できる、姉妹校推薦制度を設けておりますので、文部科学省の構想である「高度グローバル人材養成の拠点」としての役割を果たすよう尽力しております。

Q.

“素晴らしい取り組みですね。最後に、駐在員の読者にメッセージをお願いします。”

A.
小倉佳恵

アメリカを始め、海外には強力なリーダーシップを持った政治家や、ビジネスパーソンが多くいます。当校では、こうした方々に続く国際感覚と思考力を持ち、将来日本に国益をもたらすエリートを育てたいと考えています。ぜひ、西大和学園の門を叩いてください。

現地校と日本人学校の主な違い

現地校

  • ネイティブの会話にふれる機会が多い
  • 年間授業日数が1060 時間(トーランス教育区小学校の場合)
  • 英語を習得するまで教科学習を行わない場合がある
  • 下校時間は午後2時から午後3時15分

日本語学校

  • 日本語で学力を最大限に伸ばし日本人としてのアイデンティティーを築くことができる
  • 年間授業日数が1150 時間(西大和学園の4年生の場合)
  • 体育や音楽などの実技教科も提供
  • 下校時間は3時15 分~6時10分