第 29回 中学部卒業証書授与式 - 西大和学園カリフォルニア校

第 29回 中学部卒業証書授与式

01.24.2023

12月15日木曜日、中学部卒業証書授与式が執り行われました。日本での高校入試が1~3月に行われる関係上、本校では例年12月に卒業証書授与式を挙行しております。中学校生活で得られた達成感と高校生活への希望を胸に、今年 は2名の卒業生が巣立っていきました。

ご来賓として在米日本総領事館首席領事 青島尚重様にご臨席賜り、式典は厳粛な雰囲気の中、日本の伝統様式に則って粛々と執り行われました。卒業生は終始、その名にふさわしく立派に成長した姿で証書を授与されました。

学校長は式辞で、「この先も、全学年から慕われている素晴らしい最高学年であったことを生かし、人格を磨き続けて欲しい」と、コロラド州の教育者であるロバート・マザノの「4つの学び(Dimensions of Learning)」の話 を通して、最も大切な学びについて次のように語りました。

学びとは4段階になっており、

1,何かを知りたい 2,知ったことを使いたい 3,誰かの役に立ちたい

4,1~3を継続することで人格を作っていく(Develop Habits of Mind)

その中で最も大切なのは4のDevelop Habits of Mindである。

卒業生が過ごしたこの3年間はコロナ禍のため学習環境が安定しない激動の時期、ともすると人格形成が難しい可能性もあった時期でした。それにもかかわらず、1年生から9年生までの全学年から「いつも優しくしてくれてありがとう」「冷静に判断できる力がすごいと思いました」と、まるで家族のように慕われている2人を教職員一同誇りに思う、と激励され、これからも2人の輝かしい人格を形成する学びを続ける未来が強く期待されました。

卒業生答辞では、9年生らしさ溢れる温かい文章で、学校生活での忘れられない思い出の数々を振り返りました。関わってくださったすべての方々への感謝、そしてご両親への感謝、また自身の人生を切り開いていく決意が表明されました。義務教育の修了という大きな節目、涙と決意で締め括られた卒業式。本校で学んだことを、在校生たちにしっかりと引き継いだ今、次の舞台でも大きな活躍を見せてくれることを祈念しております。