技能教科イマージョン教育

NACのイマージョン教育では言語力の評価と教科内容の評価を別々に行っています。1年生から9年生まで小中を通して行う言語力の評価は、1学期の中間の時期に「聞く読む」などの英語の4技能評価ではなく、Following Direction・Active Participation・Application of Vocabulary・Contextual Feelingなどの所謂「使える英語力」についてルーブリックを活用して評価しています。1学期がはじまって間もない5月の評価では「指示を理解して行動する英語力」が半数以上の子供たちにすでに育成されていることがわかりました (グラフ1)。そこで2学期からは、さらに実践的な英語力をのばすように、Expression・Cooperative Workなどの評価項目も加えていきます。また、中学部で行われる期末テストは、日本から編入してきた在米数ヶ月の生徒でも公平に教科の評価をうけられるように、バイリンガルテストを作成しました。このうち、英語による記述式問題については、半数の生徒が英語で回答することができたため、今後は英語による記述式問題の研究を続けていきます(グラフ2)。

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外部検定試験の活用による英語力の検証

「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」(平成23年6月外国語能力の向上に関する検討会)で推奨されているデータ評価ですが、NACでは毎年活用している米国対応の英語力テストLAS (Language Assessment Scales, McGraw-Hill)に加え、本年度より実用英語検定試験の準会場に登録することで、英検も積極的に活用していきます。平成25年度4月の時点では英検の受験経験そのものが、決して高いとは言えなかったため(グラフ7)「LASと英検の比較表」を作成して、受験級を決めました (表8)。英検教材を活用した学習がはじまってからまだ4か月しか経っていませんが、平成25年度6月にロサンジェルスで行われた第1回の試験では、12名(受験者16名)が4月に設定した目標級に合格しました(図9)。

グラフ7 実用英語検定 合格所持級 平成25年度4月調査

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受験経験 1~2年:0% 3~6年:40.0% 7~9年:65.2%

図9. 2014年第1回実用英語検定 受験状況 平成25年度7月調査

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合格率 5級:100% 4級:100% 3級:100% 準2級1次:100% 2級1次:30%
不合格   2級1次:2名 準1級1次:1名 1級1次:1名

表8.英検活動学習級 はNAC目標級 平成25年度4月調査

5級 4級 3級 準2級 2級 準1級 1級
1年 12 1
2年 8 1 2
3年 6 1 5 1
4年 3 1 3
5年 2 3 3 2 1
6年 1 2
7年 3 3 3 3 2
8年 4
9年 3 2 3
34 9 17 10 9 2 3

今後の課題

開校以来児童生徒の英語力を育成してきた本学園のELD/ELAと日本指導要領をもとにした小学校外国語活動と外国語科、そして新たにはじまった英検活動、イマージョン教育、地域で学ぶ学習は、それぞれがその教育目標に特化した学科として連携して英語力を育成しなければなりません。こうした連携を可能にするために、評価基準の整理・評価ツールの作成・教員研修を引き続き行っていきます。そして9年間を通して統合的に教育目標が達成されるよう、さらなる教育研究を進めてまいります。またイマージョン教育の授業と評価をさらに改善していくことが、英検2級以上の言語力を育成することに通じると考えます。