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第二回 グローバルリーダー養成講座


(1)第二回講師 鶴亀彰先生 国際ビジネスコンサルタント

第2回目は、国際ビジネスコンサルタントとして活躍され、「海に眠る父を求めて 日英蘭軌跡の出会い」の著者でもある鶴亀彰先生を講師にお迎えし、「父を求める旅」というテーマで6年生から8年生を対象にお話しいただきました。「西大和がめざす八つの人格」のうち「花と炎」に関連した講義で、自分の殻をやぶり国境や人種を越えて、積極的に他者と関わろうとする意欲を子供たちにお教えくださいました。

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(2)事前学習「TBS筑紫哲也ニュース23

事前学習にと、鶴亀先生が子供たちに送ってくださったキーワードは「戦争」「父と子の関係」「命の大切さ」「Empathy―相手の立場や感情を理解する」でした。筑紫哲也のニュース番組としても取り上げられた、鶴亀先生が潜水艦を探索するドキュメンタリーは、子供たちには想像もできない壮大なストーリーでした。

今回の講座では、お話を伺う前に質問を考えておく、という宿題が出されました。相手が考えていることをより深く理解するためにも、時として読み取りにくい「人の気持ち」を理解するためにも、異文化の人たちと協働していくためにも、「質の高い問い」を交わすことがとても大切になってきます。子供たちは「もうお父さんを探さないのですか?」「もし今お父さんに会えたら、何と言いたいですか?」などの質問を考え、講座に望みました。

(3)講義テーマ「父を求める旅」

鶴亀先生が伝えてくださったメッセージは、子供たちの心のみならず、講座に参加した教員、そして保護者の皆様の心にも深く刻まれたことでしょう。「一生懸命がんばれば必ず誰かが助けてくれる」「とにかく一歩踏み出してみることが大切」「相手の気持ちを理解するためには、話をよく聞き、人の良いところを見ようとすること」。マラッカ海峡の底に沈没した潜水艦を探索しようとする過程で、さまざまな人を繋いできたご本人の言葉は、とても貴重なものでした。子供たちの講義ノートには、普段の授業からは得られない多くの教訓が残されました。

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(4)事後学習 感想文「心に残ったことば」

第2回目の事後学習も文章でまとめる活動を行いましたが、今回は講座のすぐあとの時間を活用して行われました。鶴亀先生の講座を聞いた子供たちは、「父」という言葉を「戦争と平和」の比喩として捉えているようでもありました。また、「一歩を踏み出す」という言葉が心に残った子供たちも多くいました。「父」という言葉から、自分たちが生きている平和な時代を意識し、自分の時代がいろいろな世界の人たちとつながれる時代であることを意識した子供たちもいました。

 

●●●鶴亀彰先生プロフィール●●●

1941年鹿児島県生まれ。鹿児島ラ・サール高校を経て、京都外国語大学を卒業。1964年に旅行会社のニュー・オリエント・エキスプレス社入社。1966年、同社の米国オフィス駐在を命ぜられ渡米。1980年にロサンゼルスでカリフォルニア・コーディネーターズ社を設立。日本から米国やメキシコに進出する企業の現地における支援や、米国ハイテク・ベンチャー企業の日本市場進出を手伝う。

著書に「伊一六六潜水艦 鎮魂の絆」「日英蘭奇跡の出会い」(学習研究社)

 

 

 

 

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第一回 グローバルリーダー養成講座


(1)第一回講師 小川隆広UCLA歯学部教授

子どもたちが自分の殻をやぶり世界に目を向けていくには、多感な時期に良き手本となるグローバルリーダーに出会うことが不可欠です。NACのグローバルリーダー養成講座では、実際に南カリフォルニアで活躍しているグローバルリーダーを講師に招き、「西大和がめざす八つの人格」に関連したテーマで講義を行っていただきます。

第1回目は本講座の立ち上げにご尽力いただいた、小川隆広教授(UCLA)を講師にお迎えし「一流の平凡とは」というテーマで中学部対象に講座が開かれました。

(2)事前学習「グローバルリーダーとは何か?」

「特技を生かすことができる人」「英語が話せる人」「自分の考えを述べられる人」「他国で人のために働ける人」「発想力のある人」「世界をひっぱっていく人」など、事前学習では子どもたちがイメージするグローバルリーダー像が次々にあげられました。

実際にどのような人を思い浮かべますか?という質問に対しては、2014年10月にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授、パキスタンの女性人権活動家であるマララ・ユスフザイざん、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さん、などの名前があげられました。もちろん、NACの子ども達の心の中には、自分の米国駐在を可能にしたご両親の姿も浮かんでいたことでしょう。

また、子供たち自身が今の自分のリーダーシップ力を分析し、八つの人格を磨き上げるためには何をすればよいのかを具体的にイメージするように、リーダーシップ力の自己評価を行いました。八つの人格を形成するための4つの具体例について、「よくできている、できている、できていない」の三段階評価を行い、チャートを完成させました。

(3)講義テーマ「一流の平凡とは」

小川教授が子どもたちに伝えてくださったキーワードは3つ「オンリーワンとナンバーワン」「ローカルとグローバル」「何が可能で、何が不可能か」でした。初めは難しいと思うことでも気おくれせずに、自分で新たな技術などを創造して他に代わりがない「オンリーワンの人」になること。ルールがないグローバルな世界に飛び出し、「自分でルールを創り出そう」という意欲をもつことは、中学生の年齢でも十分に可能であること。自分を分析して伸びようとする努力を継続すれば、自分次第で不可能なことがなくなっていく、ということ。

小川教授の目をじっと見つめて言葉を吸収している生徒、大切な言葉を書き残そうと必死に鉛筆を走らせている生徒、何度もうなずきながら言葉をかみしめている生徒。ひとりひとりの心のひだに、多くの貴重な言葉が残った講義でした。

(4)事後学習 感想文「心に残ったことば」

第1回目の事後学習は文章でまとめる活動を行いました。先生が伝えられた「オンリーワン」というリーダーの特性が多くの生徒たちの心に残ったようです。今後は多様な言語活動も取り入れ、探究的な質問ができる力を育成し、学習したことを発表、討論できるように講座の持ちかたを研究してまいります。

 

●●●小川隆広先生プロフィール●●●

UCLA歯学部ワイントロープセンターおよび補綴学講座教授/骨・インプラントサイエンス研究チーム(LBIS)ディレクター

●1965年長崎県生まれ。90年九州大学歯学部、94年同大学院博士課程卒業後、同歯学部補綴(ほてつ)学第二講座助手を経て98年文部省在外研究員として渡米。2002年UCLA歯学部助教授、04年米国カリフォルニア州歯科医師特別免許取得、05年UCLA歯学部准教授(終身教授位)を経て11年同教授。光エネルギー応用チタン機能化における世界的権威。同研究成果とそれに基づくインプラントの機能化技術は臨床応用が開始された。多数の学術研究賞を受賞し、10年には歯科で最も権威ある賞の一つ、William J.Gies賞受賞。日本では、口腔(こうくう)先端応用医科学研究会を創設。