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西大和学園の英語教育 <カリキュラム改革実践報告①>

技能教科イマージョン教育

(1) NACスタンダードの研究

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米国イマージョン教育の発祥地に位置することを生かし、California Bilingual Associationの会員となり、米国イマージョン教育のスタンダードと日本の教育指導要領をもとにした本校独自のスタンダードを確立する研究を6月に行いました。まず、英語部会(小学校外国語活動科・中学校外国語科・イマージョン科・ELD/ELA*科)の教員が相互に授業観察をし、本校のイマージョン科の指導法はどうあるべきかを検討し〝Checklist for Qual-ity Curriculum and Instruction〝という形式で、本校のイマージョン教育の指針となるスタンダードをまとめました。
*English Language Development/Art


(2) 音楽教育の実践

NACの子供たちはリズムを欧米流にtititatataaと刻み、音符はABCで読み、英単語FACE,Every Good Boy Does Fineをメロディーにします。子供たちをひきつけるロック・童謡など多様なジャンルから、モロッコ・イギリス・アメリカの歌と幅広く親しんでいます。ネイティブの言語力がある子供たちはもっと歌いたいと生き生きと学習参加し、学年によってはTwo Way イマージョンの学習環境になっています。帰国支援のために日本のリコーダ―も学習し、曲が弾けると欧米流にリコーダーにリボンをつけてもらいます。USC( ) Ph.D. でプロのサックス奏者、自らも帰国子女である本校の教員が奏でる豊かな音楽を聞いたり、学年合同でメリーポピンズの曲を歌ったり、中庭でミニコンサートも開かれました

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(3) 図画工作・美術の実践

NACの廊下は独創的な芸術作品が展示されている美術館です。低学年ではバイリンガルの教員が、用具の扱いなどの基本から丁寧に100%英語で指導しているので、ネイティブの言語力を持つ子どもたちの英語に引っ張られて、学級全体が英語を使って質問したり、自分の気持ちを伝えようとしています。中学年以上はUCLAで教鞭をとっていた教員から遠近法で描く手法など、本格的な技法を学び、様々な色を合わせて自分の色を作りだすことを学んでいます。ワードバンクを活用した授業スタイルなので、活動をとおして美術の語彙を実践的に学んでいます。

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(4) 家庭科の実践

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NACの家庭科は海外の文化も学ぶ総合的な教科です。1学期は本校でELD/ELAを指導している教員が栄養価について日本の教科書を活用しながらわかりやすく指導しました。また、メキシコの祝日であるシンコ・デ・マヨの由来を学びケサディーヤを調理したり、日米の朝食の違いを学びオート麦入りパンケーキを調理したり、「英語で考える学習」を体験しています。授業のまとめは英語を活用してプレゼンテーションでまとめるなど、グループ活動を通して限りなく英語力を伸ばす授業となっています。


(5) TAの加配

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NACのイマージョン教育では、小学校の高学年に英語を教えているバイリンガル教員がTA (teaching assistant)として、子供たちを支援しています。NACのTAは、子供たちがネイティブのイマージョン教員とよりよくコミュニケーションをするために、子供たちの反応を細やかに読み取り、言葉を引き出し、簡易な英語を巧みに活用して言語のバリアを取り除き、自立を支援する、とても重要な役割を担っています。渡米間もない子供たちが、英語でおこなわれる教科の授業に短期間で参加できるようになるためには、このようなNACのTAが不可欠です。


(6) 評価

NACのイマージョン教育では言語力の評価と教科内容の評価を別々に行っています。1年生から9年生まで小中を通して行う言語力の評価は、1学期の中間の時期に「聞く読む」などの英語の4技能評価ではなく、Following Direction・Active Participation・Application of Vocabulary・Contextual Feelingなどの所謂「使える英語力」についてルーブリックを活用して評価しています。1学期がはじまって間もない5月の評価では「指示を理解して行動する英語力」が半数以上の子供たちにすでに育成されていることがわかりました (グラフ1)。そこで2学期からは、さらに実践的な英語力をのばすように、Expression・Cooperative Workなどの評価項目も加えていきます。また、中学部で行われる期末テストは、日本から編入してきた在米数ヶ月の生徒でも公平に教科の評価をうけられるように、バイリンガルテストを作成しました。このうち、英語による記述式問題については、半数の生徒が英語で回答することができたため、今後は英語による記述式問題の研究を続けていきます(グラフ2)。

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カリキュラム改革実践報告②