祝!NACがパナソニック教育財団実践研究助成対象校へ!!

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第41回 実践研究助成 『 一般 』

 公益財団法人 パナソニック教育財団  理事長 遠山 敦子 

申請日:平成27 年1月16日

申請団体名   西大和学園カリフォルニア校

研究課題        観点別スピーチコンテストで育成する英語によるコミュニケーション能力~小中英語部会 6教科による連携したICT活用~

 

◇ 研究の経緯・背景と目的・意図

本校は2014年度よりグローバル化に対応する人材育成を推進するため、小中技能教科における英語イマージョン教育、コミュニカティブな中学部外国語教育、実用英語技能検定に対応した活動を導入し、教育課程の大幅な再編成を実施してきた。グローバル人材に欠かせない社会貢献意識(グローバル人材育成会議H23,6月)を育成する活動として、中学部外国語科においては、グローバルリーダーのスピーチを調べて発表する活動を行った。また、相互理解(同会議H23,6月)を育成する活動として、小中イマージョン家庭科では「健康な食生活」の学習と関連させ米国文化を学び、英語によるプレゼンテーションで学習のまとめを行った。しかし、2014年度の実践では、ICT活用方法や育成するコミュニケーション能力を教科間で横断的に評価しておらず、各発表も学級内の活動として行われたため、一元的な教育で終わっている。特にICT活用については、ノートパソコン15台、タブレット22台、プロジェクター2台、デジタルテレビ1台を幼小中3学部で使用しており、情報リテラシーを育成する体制が十分とは言えず、上記の実践も模造紙に描いた図を用いて発表を行っている。そこで2015年度は、まず第一に、6教科からなる小中英語部会にて「育成するコミュニケーション能力」の評価観点を明確化したい。そしてその評価観点に基づき、スピーチコンテストを部門別に開催し、各教科の成果発表を集約したい。第二に、連携してICT活用能力を育成するために、英語部会の各教室にPCとタブレットを1台ずつ配置し、児童生徒にとって操作がしやすいICレコーダーや、英語音読を支援するラインスキャナーを導入し、児童生徒が主体的にICTを活用して表現力を伸ばしていく「環境と指導方法」を研究したい。また、スピーチコンテストのためにスマートTVを導入し、ICTや情報を効果的に活用しながら、他学年の児童生徒の前で自分の考えを積極的に発表する力を育成したい。2015年度は本研究を貴財団の研究として位置づけ、英語部会において総合的な評価観点とICT運用の設計を行うことで、グローバル化に対応した教育研究を推進したい。

◇ 成果目標と期待する波及効果

本校の児童生徒は米国生まれ、現地校出身者、日本全国からの編入生で構成されており、英語力と情報リテラシーが非常に多様である。特にICTを活用する授業では、機器を設置したり基本的操作を指導することに時間を費やすのではなく、教科の指導目標を深める活用をしたい。英語部会で連携して、常設したICTを活用する効果と方法については、校内研究会で発表し討議していきたい。特に日本からの編入生は、ラインスキャナーを用いて自在に文を発話し、録音してスピーチ練習をしていく過程で、英語を話すことに抵抗が少なくなっていくだろう。こうした児童生徒の言語力の変化は、長年にわたり実施している米国言語力LASテスト(McGraw-Hill)や2014年度に準会場登録した実用英語技能検定の結果を分析して、研究成果を評価したい。また、「話す力」に焦点をあて評価観点をまとめていく本研究は、「読む・書く」などの他のコミュニケーション能力の評価研究にも応用することができる。ラインスキャナーの活用は、価値創造力を育成する(グローバル人材育成会議H23,6月)作文活動などに発展させることも考えられる。さらに、スマートTVはテレビ会議として用いることで、奈良の本校訪問時に行っている「思考力を育成するディベート交流」に活用していくこともできる。在外教育施設の教育はややもすると閉鎖的になりがちである。本校にて教育研究を継続させていくためには、保護者、学校運営委員、そして他校に向けて成果と課題を発信していくことが肝要である。2015年度にパナソニック教育財団の研究課題として本研究に取り組むことは、校内の研究体制を整え、教職員の意識改革を行う第一歩となるだろう。

◇  実践の具体的な活動内容

1.コミュニケーション能力の評価観点の検討

評価部会を設置し、小学部外国語活動・中学部外国語・ ELD・技能イマージョンの各学科で重点的に育成する力を評価観点として明確化する。その中から、スピーチコンテストの部門として扱う観点を決定する。

2.英語部会におけるICT活用の設計

ICT活用検討会を設置し、機器配置とデータ運用をデザインし、授業実践におけるICT活用法を提言する。

3.評価観点に対応した授業実践 -( ) 内は研究実践学年と活用するICT

(1) 中学部ELD (7~9年習得度別学級,スマートTV・ラインスキャナー・ノートパソコン・タブレット)

文学作品をグループで読解し、自らの解釈と感想を英語文にまとめて発表する。

(2) 中学部外国語科 ( 8年生,スマートTV・ラインスキャナー・ノートパソコン・タブレット)

グローバルリーダーを調べ、その人が行った英語プレゼンを学習し、表現を工夫しながらスピーチ発表を行う。

(3) イマージョン家庭科 (6年生, ICレコーダー・ノートパソコン)

調理実習のまとめをクッキングショー形式で行い、効果的なインタビュー表現と方法を学習する。

(4) 小学部外国語活動 (5年生, スマートTV・ICレコーダー・ラインスキャナー・ノートパソコン)

教科書の会話文の表現をもとに、実際の対話をペアで行う活動をする。

(5) イマージョン図画工作科 ( 4年生, タブレット・ICレコーダー・ノートパソコン)

制作した作品をデジタル保存し、制作までの行程や自分がつけた題名などの作品紹介を行う。

(6) イマージョン音楽科 (3年生, スマートTV・ラインスキャナー・ICレコーダー・ノートパソコン)

歌の文化的背景や歌詞の意味を学び、自分の感情をこめて歌唱する方法を学習する。

4.スピーチコンテストの開催 (1~9年生, スマートTV・ノートパソコン・タブレット)

1学期に合計6名の代表が出場する形式でコンテストを行う。コンテスト出場者は各教科での学習成果について、ICTや情報を効果的に活用しながら、全校の児童生徒の前で発表を行う。

◇  研究実施計画 

内容・方法(メディア活用なども含めて)

助成金使途

3末

 

◇校内研修1:テーマ「パナソニック財団研究の目標と構想」

◇ICT活用検討会:ICT機器の配置とデータ運用の設計・インストールなどの環境整備

 

 

 

4/10

4/22

 

◎学校ウェブサイトと運営員会に報告:パナソニック財団研究の目標と構想

◇評価検討会:英語部会6教科における「話す・発表する」の評価観点を検討

◇校内研修2:テーマ「ICT機器仕様と校内規定」

◇ICT活用検討会:ICTを活用した授業実践の検討会

 

 

5/3

Open
House

 

 

 

 

◎保護者全体説明会:パナソニック財団研究の目標と構想

◎イマージョン音楽科の授業実践を一般公開

 歌の文化的背景や歌詞の学習で児童の発話を促すように、スマートTVを活用する。感情をこめて歌う指導にICレコーダーを用い、自分の声を意識して聴くことを学習する。

◎イマージョン美術科の授業実践を一般公開

 作品をタブレットで撮影・保存し、データ化して発表に活用することを学習する。

 整理して説明する学習にICレコーダーを用い、わかりやすく発表する力を育成する。

◇ICT活用検討会:ICTを活用した授業実践の検討会

◇評価検討会:評価観点に対応したスピーチコンテストの部門を検討

 

 

*スマートTV

* ICレコーダー

*タブレット

*ノートPC

7/13

 

 

 

8/24

◎第1回スピーチコンテスト開催:「学習の広場」にて2部門6名

スマートTVで情報を効果的に提示し1~9年生の前で積極的に発表する力を育成する。

◇ICT活用検討会:ICT機器の配置とデータ運用の再検討

◇校内研修3:テーマ「評価観点とICT機器活用の実践報告」

*スマートTV

*ノートPC

*タブレット

9/4

 

 

 

◎小学部外国語活動の授業実践を校内公開

会話をスマートTVで工夫して表示しながら、大切な表現を意識して発話する。ラインスキャナーとICレコーダーを活用して英語を読んだことがない編入生を支援する。

*スマートTV

* ICレコーダー

*ラインスキャナー

*ノートPC

 

 

9/22

◇ICT活用/評価検討合同会:スピーチコンテストで育成する力の検討

◎イマージョン家庭科の授業実践を校内公開

料理の手順・材料・栄養についてインタビュー形式で発表する。ICレコーダーを用いた活動で、様々な表現とわかりやすく対話する力を育成する。

* ICレコーダー

*ラインスキャナー

*ノートPC

11/1

Open
House

 

 

 

 

 

 

12/7

◎保護者全体説明会:パナソニック財団研究成果の中間報告

◎中学部外国語科の授業実践を一般公開

タブレットでリーダーのプレゼンについて調べ、内容理解にラインスキャナーを活用す
る。スマートTVにスピーチなどを写しながら、気持ちを込めて発表する力を育成する。

◎ELD科の授業実践を一般公開

スマートTVに写真や感想文を写しながら、英語で考えながら発表する力を育成する。

表現や本の内容を調べるためにラインスキャナーとタブレットを活用する。

◎第2回スピーチコンテスト開催:「学習の広場」にて2部門6名

 

*スマートTV

*ラインスキャナー

*ノートPC

*タブレット

 

1/31

 

2/12

◇ICT活用/評価検討合同会:スピーチコンテストで育成する力の検討

◎第3回スピーチコンテスト開催:「コミュニティーセンター」にて3 部門3名

◇校内研修4:テーマ「研究の成果と課題」

*スマートTV

*ノートPC

*タブレット

3/1

◎研究報告

 

◇ 研究組織

Nishiyamato Academy of California, English and Immersion Division

Gustavo HerreraMA, Justine Imai, Chika Inoue PhD., Yuka Mima, Saoti Mochida, Maiko Suzuki, Yoshi Ogura MAEd.

 

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